◆戦略とは団体戦の勝ち方であることを前回学びました。
8月7日の研修のテーマは『ランチェスターの法則』ですが
私がこの章で肝だと思うのは、どのような状況になったら
自分たちが有利に戦えるかを知ることです。
企業間競争で勝つとは、結果的に業績が他社に比較して
高くなります。竹田先生曰く、一人当たり純利益が3倍に
なるそうです。
とはいえ、戦略を考えるときの道筋は二通りしかありません。
競争条件が有利なのか、不利なのかです。
★動画deプログ解説はここから★
競争条件が有利とは、お客さんが多くいることです。
特定の市場で、1位の市場占有率であり26.1%以上、
2位との差が10:6以上付いた時に有利な状況となります。
アサヒビールが、キリンビールを逆転する前は、この状態が
ずっと続いていました。その後、スーパードライで逆転したのは
有名な話です。逆転したのちに解かったことらしいのですが
2位が頑張って同じような商品を発売し宣伝すると1位の
商品も売れるそうなのです。アサヒビールの顧問だった
中條さんが講演でおっしゃっていました。
しかし占有率が1位はその営業エリアで1社しかいないわけ
ですし、26.1%、10:6の差を加味するとほとんどが
競争条件は不利だと考えられます。実際1000社中995社は
不利な状況だそうです。
われわれは競争条件は不利であると考えた方が良いわけです。
もう一つ押さえておくべき大切なことがあります。それは数的
有利になった方が確実に勝つと考えることです。これも中條さん
が講演でおっしゃっていたことこです。
中條さんは、陸軍中野学校の卒業だそうです。軍隊では何も工夫
しなかったら数的に有利な方が勝つと教えていたそうです。
少しでも被害を少なくし、うまく行けば勝てる工夫こそ
弱者の戦略です。その目的は、競争条件を有利な状況になること
です。強者になるための戦略が弱者の戦略です。
では勝てる状態とは、どういうことを言うのでしょうか?
競争条件が不利な会社が勝つ状況とは、
接近戦、直接戦、一騎打戦、局地戦で戦えるような状況を
作ることです。
このことを理解してから、強者と弱者の経営戦略を学ぶと
自社の経営に応用していけると思います。
戦略とはとてむ曖昧で解かりにくいものです。それは実態が
みえないからです。実態となったときには、戦略は展開されて
戦術になってしまうからです。
例えば、DXが流行っているかといってDXを導入しても
それ自体が戦略ということはありません。DXはあくまで
道具です。それを自分の状況に合わせて、どのように使えば
効果的と考えることが戦略です。
世間の流行りに流されず、今の自社にとって最も効果的なことは
何かを考え続けることです。
その道筋がランチェスターの法則から導きだされた強者の
戦略と弱者の戦略です。
<<ライブde解説は8月4日チャンネルはここから>>
2024年07月31日
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