2024年07月31日

企業間競争に勝つには、勝てる状況を作ることである

◆戦略とは団体戦の勝ち方であることを前回学びました。

 8月7日の研修のテーマは『ランチェスターの法則』ですが

 私がこの章で肝だと思うのは、どのような状況になったら

 自分たちが有利に戦えるかを知ることです。

 企業間競争で勝つとは、結果的に業績が他社に比較して

 高くなります。竹田先生曰く、一人当たり純利益が3倍に

 なるそうです。

 とはいえ、戦略を考えるときの道筋は二通りしかありません。

 競争条件が有利なのか、不利なのかです。

    企業間競争に勝つには、勝てる状況を作ることである

   ★動画deプログ解説はここから★

  

 競争条件が有利とは、お客さんが多くいることです。

 特定の市場で、1位の市場占有率であり26.1%以上、

 2位との差が10:6以上付いた時に有利な状況となります。

 アサヒビールが、キリンビールを逆転する前は、この状態が

 ずっと続いていました。その後、スーパードライで逆転したのは

 有名な話です。逆転したのちに解かったことらしいのですが

 2位が頑張って同じような商品を発売し宣伝すると1位の

 商品も売れる
そうなのです。アサヒビールの顧問だった

 中條さんが講演でおっしゃっていました。

 しかし占有率が1位はその営業エリアで1社しかいないわけ

 ですし、26.1%、10:6の差を加味するとほとんどが

 競争条件は不利だと考えられます。実際1000社中995社は

 不利な状況だそうです。

 われわれは競争条件は不利であると考えた方が良いわけです。

 もう一つ押さえておくべき大切なことがあります。それは数的

 有利になった方が確実に勝つ
と考えることです。これも中條さん

 が講演でおっしゃっていたことこです。

 中條さんは、陸軍中野学校の卒業だそうです。軍隊では何も工夫

 しなかったら数的に有利な方が勝つと教えていたそうです。

 少しでも被害を少なくし、うまく行けば勝てる工夫こそ

 弱者の戦略です。その目的は、競争条件を有利な状況になること

 です。強者になるための戦略が弱者の戦略です。

 では勝てる状態とは、どういうことを言うのでしょうか?

 競争条件が不利な会社が勝つ状況とは、

 接近戦、直接戦、一騎打戦、局地戦で戦えるような状況を

 作ること
です。

 このことを理解してから、強者と弱者の経営戦略を学ぶと

 自社の経営に応用していけると思います。

 戦略とはとてむ曖昧で解かりにくいものです。それは実態が

 みえないからです。実態となったときには、戦略は展開されて

 戦術になってしまうか
らです。

 例えば、DXが流行っているかといってDXを導入しても

 それ自体が戦略ということはありません。DXはあくまで

 道具です。それを自分の状況に合わせて、どのように使えば

 効果的と考えることが戦略です。

 世間の流行りに流されず、今の自社にとって最も効果的なことは

 何かを考え続けること
です。

 その道筋がランチェスターの法則から導きだされた強者の

 戦略と弱者の戦略です。

   <<ライブde解説は8月4日チャンネルはここから>>

posted by ランチェスター戦略・社長塾塾長 at 14:30| Comment(0) | TrackBack(0) | マネジメント育成協会
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/191002865
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック