れるなどという甘い考えは持っていないと思います。
しかし多くの人間は、無意識のうちに弱みを探して
しまいます。無意識というより良かれと思って弱みを
指摘してしまいます。
例えば、部下に対して『あれさえ直ればよいのに』と
部下のためを思って、言ってしまう言葉です。
これは裏を返せば、弱みを突いていることになります。

違う面もあります。人間は組織の中で存在価値を求めて
しまうものです。自分の存在感を示す一つの方法は、
自分のできることを基準に相手と比較することです。
上司の基準で部下を評価したら、どうしても欠点に目が
行きがちになります。自分より部下の方ができるなんて
中々認められませんから。
しかし、この子をどうやって活かせば成果を出させることが
できるかを考える上司は強みを見出そうとします。
当たり前ですが、強みを生かした方が成果が出るからです。
自分の基準で評価しようとするのは、アドラー心理学でいう
優越コンプレックスを発動しているからではないかと思います。
コンプレックスを持たないためには、部下と協力して成果を
あげようと考えることです。部下と比較しないことです。
評価は内向きにエネルギーが行き、成果は外にエネルギーが
注がれます。
1月29日の読み合せ会では、強みを生かす重要性を
ドラッカー的思想で学びます。サブタイトルは以下の3つです。
1.強み重視の人事
2.組織の利点
3.上司の強みを生かす
次回1月29日18時半 三重同友会4F会議室にて
テーマ『人の強みを生かす(189頁)』からです。