意見の不一致を生み出さなければならない。
私の知る中小企業の会議は、社長の考えを納得させるような
会議がほとんどです。
この方法は、肉体労働の生産性が課題となる資本主義社会では
有効であったものの知識労働の生産性が課題となる現代では
あまりよい方法とは言えません。
肉体労働の場合、唯一正しい方法があることが前提です。
おそらく、先人の行っていることがよい方法であるはずです。
上司は、部下の仕事を経験していた時代ですから。
しかし知識社会である現在はそうではありません。唯一の方法
というのはあり得ません。私はプログラミングの世界にいました。
何かを実現する方法は、数えきれない程あります。部下の考え方の
方が優れていることなど日常茶飯事です。

【満場一致に注意せよ】のセクションでは意見の不一致の理由を3つ挙げて
います。
1.組織の囚人になることを防ぐ
2.選択肢を与える
3.想像力を刺激する
組織の囚人になるとは、トップの言いなりになるということです。
トップの考え通り動く、ロボットになってしまうのです。このような
組織が果たして高い成果を上げられるでしょうか。
選択肢を作るということは、選ばれた方法がダメだった場合、検討し
つくされた次の対策が用意されていることです。
これをプランBなどいいます。プランBとは、1つがダメなら次の手を
考えようというものではなかったと気づかされました。
想像力を刺激することは、知識を増やす最も簡単な方法の一つです。
違う角度で、思索を繰り返すことが知識労働の始まりです。
最近『半沢直樹』を何度も見ています。そういえば頭取が反対意見を促す
場面があります。『賛成意見は聞いた。反対意見はないかな』と。
次回、Unfilは、11月27日(月)18時半から
テーマは、第二章 優れたコミュニケーション『四つの原理』169頁です。