2023年10月04日

人間は成長する必要があるのか?その1

◆アドラー心理学を学んでいて一つ壁に当たっていることが

 あります。それは人は成長すべきかどうかということです。

 私は成長すること自体が成功であり、人がよりよい人生を

 歩める方法
だと思っています。

 しかしアドラー心理学を学んでいても、そのような結論めいた

 ことが出てきません。

 ただし、共同体にとって有用なことで貢献することである

 とは言っています。

 私の疑問は、なぜそうしなければならないのかというその理由です。

   人間は成長する必要があるのか?その1

   ★動画deプログ解説はここから★

  

 逆説的にいうと『成長なんてしなくても生きていける』という

 ことなのです。事実そんな大変なことにチャレンジしなくても

 現代なら十分に生きていけます。お金を稼ぐ稼がないに関わらず

 働かなくても生活はできます。

 人は自分が自分であることを渇望してます。そんなことはない

 と言われる方も見えるかもしれませんが、よくよく考えると

 自分の存在意義がないと人間は生きている意味がわからなく

 なります。
なぜそう考えるのかは解りません。

 社会から全く隔離されたと考えてみてください。生きてける

 でしょうか?

 ドラえもんで次のようなものがありました。のび太君がいつも

 通りいじめられるので、こんな世の中いやだ。

 誰もいない世界だからいじめられないので、そんな世界に

 行きたいとドラえもんに道具を出してもらいます。

 最初は良かったのですが、しばらくは喜んでいたのですが

 名前を呼んでも返ってこないことに恐怖感さえ覚えます。

 容易に想像がつくと思いますが、そんな世界に行ったら

 1日たりとももちません。

 人は自分の存在意義を感じられないと生きていけないのです。

 こういうのを一般的には自尊心というのでしょうか?

 アドラー心理学では、自尊心を本来の自尊心と随伴的な自尊心に

 わけて考えているようです。

 本来の自尊心とは、自分らしくあることです。随伴的な自尊心

 とは、周りからの承認で自分の存在意義を得ることです。

 周りの承認のために生きるということは、自分ではなくなると

 いうこと
に他なりません。

 本当に人間として生きていくには、本来の自尊心を持つように

 努力しなければなりません。

 感性論哲学の芳村思風先生は、本物の人間になるために次の

 3つのを自問しなさいと言っています。

 本物の人間とは、本来の自尊心を持った人間と私は思います。

  1.不完全性の自覚からにじみでる謙虚さを持っているか?
  2.より以上をめざして生きているか?
  3.人の役に立つことを喜びとする感性をもっているか?


 アドラーの流れをくむマズローは欲求段階説の欲求の5段階目の

 自己実現は、次のように定義しています。

   「偽りのない自分の姿で好きなことをして、

           それが社会貢献につながる状態


 感性論哲学の目指すところと同じではないでしょうか?

 なぜ成長する必要があるのかは、次回のブログして綴ってみたいと

 思います。

  <<ライブde解説は10月8日チャンネルはここから>>

posted by ランチェスター戦略・社長塾塾長 at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アドラーの世界
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