◆人は具体的なものに惹かれます。猫じゃらしの猫ですね。
哲学者芳村思風先生の言葉で印象的な言葉があります。
『曖昧さは、行動を奪う』
私は逆も真なりで、具体的なことには行動が伴うとも解釈
しています。行動を起こすときは具体的に。
しかし効果性を求めるときは、具体的なことから始めるべきで
ないと思います。このことは次の言葉がよく言い表しています。
『着眼大局、着手小局』
問題が起こったときに早く解決したいがために具体的な手段を
考えようとしてしまいます。これはどうやら人間の性のようです。
しかし効果的な意思決定をするには、目的に戻らなければなりません。
着眼大局です。ここに戻れる人は、効果な対策が打てます。
ドラッカー先生は、このセクションでは次の3つを明らかにしなさい
と言っています。
1.その決定の目的は何か
2.達成すべき最低限の目標は何か
3.満足させるべき必要条件は何か
例えば、現場から人が足りないので採用してほしいと提案がありました。
皆さんは、どのように考えますか?状況はそれぞれあると思います。
採用の目的は何か。現場からすれば目の前にある仕事をこなすことです。
しかし組織の目的は何でしょうか?目的は上位の目的に貢献しなければ
すべてがバラバラになりエネルギーが分散してしまいます。
目的によって手段は変わってきます。採用ではなくアウトソーシングも
その手段となる場合があります。
目的が明確であって、目標、必要条件を明らかにすることができます。
後者の2つをはっきりしていれば、手段も的確になります。
今はどこでも採用に悩みを抱えています。これをテーマに上記の3つを
考える練習をしてみてはいかがでしょうか
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2023年09月28日
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