2023年03月16日

やりたいことをしていたら事業は続かない

◆以前にもブログで書きましたが、やりたいことで事業を

 するというのは、経営の素人がすることだと私は思います。

 経営者には資格がありませんので、誰だって最初は素人

 です。しかし素人のままいて事業を続けていくことはでき

 ません。事業を起こした方の中には、仕事の技術が高く

 『私は素人ではない』とご立腹に方もみえると思います。

 私もそうでした。ソフト開発ツールで三重県で一人しかいない

 という技術が2つもありました。しかもシステム設計を20年

 近くしていた訳ですから、相当自信がありました。

 しかし私はこの仕事をやらないことを独立したときに決めました

 その理由は、次のドラッカー先生の言葉を聞けば納得して

 いただけると思います。

    やりたいことをしていたら事業は続かない

  ★動画deプログ解説はここから★
  

    『事業が何かを決定するのは顧客である。

     財やサービスに対して支払いを行うことに

     よって経済的な資源を富に変え、モノを

     商品に変えるのは、顧客だけである。


 買うか買わないかの決定権は100%お客にあると

 ランチェスター経営でも伝えていることです。

 つまり顧客が支払ってもよいと思える商品やサービスでないと

 購入する行動は起こらない
わけです。

 顧客がして欲しいことが事業にならなければならないという

 ことです。

 このことは歴史を振り返ればわかります。

 例えば、テープレコーダーです。

 オープンリールというもので、体育で使うときのメジャー

 のように薄いテープが巻くつけられていて片方の空の

 リールに巻き取られていきます。

 その後は、カセットテープに変わりました。オープンリールの

 原理を使ってコンパクトにカセットの中に入れたものです。

 これらはこぞって購入しました。カーステレオそしてウォークマン

 がこれを後押ししました。

 次は、MDでした。しかしこれはどういう訳かそれほど普及

 しませんでした。テープを巻き取るより、光ディスクの方が

 技術的には高いように気がしますが、市場は受け入れませんでした。

 もっと身近なところで、八百屋さん、魚屋さん、酒屋さんは

 如何でしょうか。専業主婦が一般的で、買い物を楽しみの一つ

 として位置付けるなら3つの店を回る方が楽しいです。

 しかし女性が社会進出していくと、買い物は楽しみとはなり

 ません。3店舗回るのは時間の無駄です。

 このような状況で、私は魚屋が好きだからという理由で

 続けていてもお客さんは来てくれません


 事業も同じことが言えます。

 やりたいことではなく、市場のニーズに応えるために

 なすべきことをすることです。これが事業を続けていくコツです。

 これは組織で働く一人としても同じことが言えます。

 詳しくは、ライブで学びましょう。

  <<ライブde解説は3月19日チャンネルはここから>>

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posted by ランチェスター戦略・社長塾塾長 at 20:42| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラッカーの世界
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