2021年03月13日

優越への努力と完全への努力

◆皆さんは、アドラー心理学をご存知でしょうか?私は最近

 ドラッカー先生とアドラー先生の本を並行して読んでいます。

 ドラッカーは経営、アドラーは心理学一見するとかけ離れて

 いるようですが、ドラッカーの言う知識社会で成果を得ようと

 するとアドラーの考え方が必要になってくるように思います。

 アドラーは、劣等感は誰でも持っているものだと言いました。

 その劣等感を克服するために、劣等コンプレックスを使うの

 だそうです。

 その努力の仕方には、2種類あります。

   優越への努力と完全への努力

  ★動画deプログ解説はここから★



 一つ目が優越への努力です。他人より優れていることを証明する

 ことへの努力です。あいつの上を行く!

 肉体労働、工場労働が主であった時代には、これは効果的でした。

 なぜなら、同じことを大量にした方が生産性が上がったからです。

 評価基準も、一つの価値観によるメジャーで測られていました。

 例えば、学校の成績で人生を分けられること、学校自体も不登校

 だと世の中の脱落者と思われたりしました。

 売上高が高い人が、最も良い。給料が高いものが、偉いなど

 ありとあらゆるところにこの様な考え方があります。

 それらは全て他人との比較、優越への努力なのです。

 優越への努力の失敗は、敗北になります。出世街道から外れた

 負け組とされる訳です。

 負けを極度に嫌う人は、世の中出世だけが人生ではないなどと

 自分の正当性を証明する言い訳を言って努力をしなくてもよい

 状況を作ろうとします。

 アドラーは、もう一つの方法である完全への努力を提唱して

 います。完全への努力は、より上を目指します。

 完全への努力の失敗は、次への礎です。

 この努力をするには他者への貢献を目指すことです。そして組織へ

 貢献することで、一体感を生みます。

 ドラッカーのいう知識社会では、この完全への努力が必要

 なってきます。知識労働の生産性を上げるには、より以上を

 目指すことが必要ですし、組織に貢献することも必要になります。

 ドラッカーやアドラーは、私たちが今まで過ごしてきた時代に

 常識だと信じていたことと違う考え方を教えてくれます。

 お二人の本を学んでいると新しい時代が、もうそこまで迫って

 きていることを感じられずにはいられません。

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posted by ランチェスター戦略・社長塾塾長 at 05:50| Comment(0) | TrackBack(0) | アドラーの世界
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