全営業所の責任者を集めての会議の席のことでした。
各拠点のトップ20名と本部4〜5人の参加です。
私は、本部の中では一番下っ端でしたが、重要な役割が
ありました。それは、拠点の目標値が正しいことを説明し
各拠点に納得してもらうことです。建前はそうですが、トップ
ダウンで目標は決められるので、納得もなにもないのですが
しかし、その数値目標の根拠は私の分析によるものです。
説明が終わって、小休憩に入りました。

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その時に、ひとりの方が近づいてきて、
『こんなこといつまでするんですか?』と聞いてきました。
私は一瞬意味が解らず、どういう意味ですか?と聞き直し
ました。
目標が毎年上がっていくけど、こんなのがいつまで続くのか
ということのようでした。もう限界ですという拠点の悲痛な
叫びです。本部に言いたいのでしょうが、言えないので
せめて、下っ端の私には伝えたかったのでしょう。
私は当時それに答えることができませんでした。私の分析
では、まだ市場はあります。そうかといって今の拠点の
メンバーで実現できるかは解りません。
拠点長が本当に聞きたかったのは、なんのために必死で目標を
達成するのかということだったようです。
これに対する答えが、最近解るようになってきました。
当時の目標は、売上高、車検の入庫台数、点検の入庫台数という
ものでした。
しかしその目標を達成する目的は、私は聞かされていません。
組織には、人々が集まってきます。その人たちが集まる目的は
何かのか知らされていない訳です。そうなると人は好き勝手に
考えます。
組織を維持するため、自分の生活を維持するためなど。
当時はまだそれでも給料が上がり、生活が良くなっていくので
良いかもしません。しかし今は違います。
皆さんは、なんのために当社はあるのでしょう。という問いに
答えることができますか?
つまり我々のミッションは何かが解っていない組織で目標を
掲げても、組織崩壊への目標になり兼ねないということです。
そうならないために、経営を基本から学び直すことです。

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