経営に置き換えることは、私の想像力ではとても難しいことですが
戦争に対する慎重な態度は、経営にも言えることです。
火攻篇は、以下の4つの段からなっています。
67.火に攻むるに五有り
68.五火の変有るを知り、数を以て之れを守る
69.火を以て攻を佐くる者は明なり
70.死者は以て復た生く可からず
前3段は、火攻めそのものについて書かれています。補給路を
断つための火攻めの方法って、経営にどう応用したらよいのか
全く想像がつきません。
最後の段では、将軍の戦争への心構えが書かれています。
勝利を獲得できなければ軍事を使用しない。経営に置き換える
ならば、市場を獲得できなければ、事業をしてはならない。という
ことになるのかもしれません。

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顧客を獲得するには、お客さんから見て他社にはない何かを持た
なければなりません。こういうのを卓越性と言います。
卓越性は、一朝一夕ではとても獲得できるものではありません。
もし誰にでもできて、いっぱい儲けられるものを探しているので
あれば、経営者としては如何なものでしょうか?
今ではマスクも消毒用アルコールも、徐々に出てきましたが少し
前まで、市場には出回っていませんでした。
マスクも、消毒液も取り扱ったことがない人が、販売しているのを
聞いたことがあります。これは卓越しているのでしょうか?
顧客を創り出しているのでしょうか?私は経営しているとは、とても
思えません。
自分が、この仕事が好きだからと経営し始めた人もいるかもしれません。
そうであったとしても、経営と考えるのであれば、卓越性がなければ
なりません。それはお客さんに対して失礼です。
自分ところでなくても、手に入るし、他に比べて劣ることを自分が
食ってくために買ってくださいとお願いしているのです。
命の次に大切なお金をお客さんから預かる訳ですから、そんな覚悟
では、到底許されるものではありません。
ちょっと戦争をしてみたかっただけです。という理由で何人もの人が
死んでしまうのです。経営では、死ぬことはなくても従業員さんと
お客さんの時間を無駄にする訳ですから、近いものがあります。
社長の気分で、経営をすると周りが不幸になります。
戦術的、局地的勝利に喜んでいるようでは、ダメな将軍です。
局的な勝利から戦略的成功を引き出さなければ、その労力が
本当に報われたことにはなりません。
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