2020年05月31日

死者は以て復た生く可からず

◆最後の火攻篇となりました。ここは火攻めについて書いた章です。

 経営に置き換えることは、私の想像力ではとても難しいことですが

 戦争に対する慎重な態度は、経営にも言えることです。

 火攻篇は、以下の4つの段からなっています。

  67.火に攻むるに五有り

  68.五火の変有るを知り、数を以て之れを守る

  69.火を以て攻を佐くる者は明なり

  70.死者は以て復た生く可からず


 前3段は、火攻めそのものについて書かれています。補給路を

 断つための火攻めの方法って、経営にどう応用したらよいのか

 全く想像がつきません。

 最後の段では、将軍の戦争への心構えが書かれています。

 勝利を獲得できなければ軍事を使用しない。経営に置き換える

 ならば、市場を獲得できなければ、事業をしてはならない。という

 ことになるのかもしれません。

   死者は以て復た生く可からず
   
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 顧客を獲得するには、お客さんから見て他社にはない何かを持た

 なければなりません。こういうのを卓越性と言います。

 卓越性は、一朝一夕ではとても獲得できるものではありません。

 もし誰にでもできて、いっぱい儲けられるものを探しているので

 あれば、経営者としては如何なものでしょうか?


 今ではマスクも消毒用アルコールも、徐々に出てきましたが少し

 前まで、市場には出回っていませんでした。

 マスクも、消毒液も取り扱ったことがない人が、販売しているのを

 聞いたことがあります。これは卓越しているのでしょうか?

 顧客を創り出しているのでしょうか?私は経営しているとは、とても

 思えません。


 自分が、この仕事が好きだからと経営し始めた人もいるかもしれません。

 そうであったとしても、経営と考えるのであれば、卓越性がなければ

 なりません。それはお客さんに対して失礼です。

 自分ところでなくても、手に入るし、他に比べて劣ることを自分が

 食ってくために買ってください
とお願いしているのです。

 命の次に大切なお金をお客さんから預かる訳ですから、そんな覚悟

 では、到底許されるものではありません。

 ちょっと戦争をしてみたかっただけです。という理由で何人もの人が

 死んでしまうのです。
経営では、死ぬことはなくても従業員さんと

 お客さんの時間を無駄にする訳ですから、近いものがあります。

 社長の気分で、経営をすると周りが不幸になります。

 戦術的、局地的勝利に喜んでいるようでは、ダメな将軍です。

 局的な勝利から戦略的成功を引き出さなければ、その労力が

 本当に報われたことにはなりません



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posted by ランチェスター戦略・社長塾塾長 at 08:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 孫子の兵法
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