キャッチして、味方に有利な情報をもたらすものですが、
その方法に5種類あると伝えています。
この段も、やはり戦争について具体的に書かれているので、
経営に応用する部分は、中々見つかりませんでした。以下の
6段からなっています。
61.敵の情を知らざる者は、不仁の至りなり
62.間を用うるに五有り
63.三軍の親は、間よりも親しきは莫く
64.吾が間をして必ず索りて
65.反間は厚くせざる可からざるなり
66.明主・賢将のみ、能く上智を以て間者となし
なぜスパイを送り出すかという理由について孫子は、戦争と
いうのは、長い距離を移動し、命を掛けて、国のお金を掛けて
それこそ国の存続を掛けて行うものだ。やる以上は最も有利な
状況で実行しなければならない。それには、情報が必要だ。

情報収集つまり間者にお金をケチるようでは勝てるどころか
国を危険にさらすことになります。
経営においては、お客の情報と競争相手の状況を集めようとせず
自分本位で、やれるだろうととりあえずやってみるというのが
これに当たります。中小企業の社長にこれが多くなるのは、資本家
と執行者が同じだからだと思います。俺が金を出した会社だから
何をやってもいいなどとは言えないのです。
さらに、スパイが命掛けで手に入れた情報を生かさないとなんの
ための命なのか解らなくなり、誰も命を掛けて仕事をしようと
しません。
コロナ禍で出勤してくるのは、命がけです。その人たちが集めて
来た情報を生殺しにするわけには行きません。
そうかといって、鵜呑みにして組織を滅亡させてもいけないの
です。それだけ将軍は戦いに長けていなければなりません。
経営戦略の低い経営者には、優秀なものは、ついていかないという
ことになるのかもしれません。
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