2020年04月29日

智者の慮は、必ず利害を雑う

◆九変篇は九種類の臨機応変の対処法を説いています。

 次の4つの節ですが、ここらあたりは戦争にかなり偏って

 いますので、経営に応用するところが無いのではないかと

 読み進んでいきました。

  35.将の九変の利に通ずる者は

  36.智者の慮は、必ず利害を雑う

  37.吾が以て待つこと有るを侍むなり

  38.将に五危有り


 その中で孫子が意識していることは、戦争には大きなリスク

 が伴いということです。できればやりたくない、戦になるに

 してもよくよく計算した上で始めろというものです。

 社内はコストセンターであり、利益はどこにもないという

 ドラッカー先生の言葉を置き換えれば、会社を運営することは

 リスクは当然のこととして考えるということになります。

   智者の慮は、必ず利害を雑う

   ★動画deブログ解説は、ここから★


 その上で、如何にそれを良くしていくかを考えなければなら

 ないということになります。

 経営すると、どんな小さなことを行っても必ずコストが

 掛かります。
戦争と同じです。

 ということは、どこに投資するかを慎重に、真剣に考え

 なければならいということです。

 ぼ〜と経営していたら、経費の垂れ流しになってしまう

 ことになります。今コロナの影響で業績が急激に悪化して

 いるところがあると思います。そういった業種に当たった

 ことは、運も大いにあると思います。

 しかし、長年経営していても自己資本額を蓄積していなければ

 リスクはあるという当然のことを怠った
社長の問題です。

 運ではありません。社長の仕事に対する無責任さの表れです。

 『将に五危有り』の節では、将軍への戒めが説かれています。

 この辺りのことを、ライブ動画でお伝えできればと思います。

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posted by ランチェスター戦略・社長塾塾長 at 09:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 孫子の兵法
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