2020年04月26日

迂を以て直と為し、患いを以て利と為す

◆軍争篇では、戦場に敵より先に到達し有利な態勢を作る

 というように、戦いそのものよりも事前にやっておくべき

 ことが書かれているようです。軍争篇は次の5つからなります。

  30.迂を以て直と為し、患いを以て利と為す

  31.諸侯の謀を知らざる者は

  32.兵は分合を以て変を為す者なり

  33.民の耳目を壱にする

  34.高陵には向かう勿れ


 敵にとって利益だと思うことをちらつかせると敵はそちらに

 行き、本来の戦場とは遠ざけられます。こうして自分は敵が

 いない有利なところに陣取る
というものです。

 経営に置き換えるならば、みんなが集まりそうな市場を避けろ

 ということだと思います。

   迂を以て直と為し、患いを以て利と為す

 その文章の中に出てくることで特に気になったのは、軍全体の動きに

 かまわず、個人が利益を競争すれば、
かえって戦場に行くのが遅れる

 というところです。

 これは経営で言えば、成果主義になるのではないかと感じました。

 経営の目的を利益と置くならば、一見正しそうに思えますが、

 それは、目的を誤って設定しているからです。

 利益至上主義は、日本電産の永守会長が、このコロナ危機で警告を

 鳴らしています。

   日本電産・永守氏、新型コロナ「利益至上」見直す契機

 『諸侯の謀を知らざる者は』においては、地理に詳しい案内役を

 活用せよと言っています。これは市場のことをよく知る人を

 味方にする
ということと私は受け取りました。

 『民の耳目を壱にする』は、今の状況においてとても役に

 立つ内容です。これについては動画ライブにてお伝えしたい

 と思います。

   社長の役目・社長の仕事

★戦略実力を高める戦略社長塾(51期生)募集中★

        2020年6月5日スタート

              ↓ ↓ ↓
           社長の戦略実力を上げる戦略社長塾

  

        その2   その3    その4 


posted by ランチェスター戦略・社長塾塾長 at 08:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 孫子の兵法
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/187418644
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック