というように、戦いそのものよりも事前にやっておくべき
ことが書かれているようです。軍争篇は次の5つからなります。
30.迂を以て直と為し、患いを以て利と為す
31.諸侯の謀を知らざる者は
32.兵は分合を以て変を為す者なり
33.民の耳目を壱にする
34.高陵には向かう勿れ
敵にとって利益だと思うことをちらつかせると敵はそちらに
行き、本来の戦場とは遠ざけられます。こうして自分は敵が
いない有利なところに陣取るというものです。
経営に置き換えるならば、みんなが集まりそうな市場を避けろ
ということだと思います。

その文章の中に出てくることで特に気になったのは、軍全体の動きに
かまわず、個人が利益を競争すれば、かえって戦場に行くのが遅れる
というところです。
これは経営で言えば、成果主義になるのではないかと感じました。
経営の目的を利益と置くならば、一見正しそうに思えますが、
それは、目的を誤って設定しているからです。
利益至上主義は、日本電産の永守会長が、このコロナ危機で警告を
鳴らしています。
日本電産・永守氏、新型コロナ「利益至上」見直す契機
『諸侯の謀を知らざる者は』においては、地理に詳しい案内役を
活用せよと言っています。これは市場のことをよく知る人を
味方にするということと私は受け取りました。
『民の耳目を壱にする』は、今の状況においてとても役に
立つ内容です。これについては動画ライブにてお伝えしたい
と思います。

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