ここでは敵と対戦するときに、どのように動くかが
書かれています。
24.善く戦う者は、人を致すも人に致されず
25.進むも迎う可からざる者は、其の虚を衝けばなり
26.能く寡を以て衆を撃つ者は
27.之れを蹟けて動静の理を知り
28.兵を形すの極みは、无形に至る
29.兵の形は水に象る

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その中で、ブログタイトルにしました『能く寡を以て衆を
撃つ者は』の寡とは少ないこと、衆は多い。
つまり小が大に勝つ方法を説いています。
敵軍にはこちらが見えず、自軍では相手の動きが見えている
と、敵軍はどこから攻めてくるか判らないのであらゆること
に備えようとします。すると戦力は分散してしまいます。
受け身になると手薄になり、そこに攻められるところが
できてしまう訳です。勝つためには、各地に分散させて1か所に
集中させないことです。そうすれば少ない人数でも、数的優位に
なることができます。
経営において、お客と競争相手をよく知ることです。ところが
これが全く出来ていないところが多いのです。
ウェイト付けは、お客が50%、競争相手が25%です。
まずお客さんの立場に身を置いて考えることから始めるべき
だと思います。多くの企業が内部中心です。
例えば、社内の節約に躍起になったり、少しデキの悪い社員の
動きばかり気にしています。社員の方も、上司の目ばかり気に
しているのです。これでは企業間競争に勝てるはずはありません。
少ない人数で詳細な情報を集めるには、商品、地域、客層を狭く
決めることです。特に、強みとしていきたいことは、狭くして
戦力を集中させます。もちろん、競争相手が手薄なところです。
ここで突破口を切り開いて、次に進むというのが正しいやり方
です。ところが多くの経営者は、自社の非力を忘れて分厚い
コンクリートに接地面積の広いハンマーを打ちつけて、砕けと命令
します。賢い経営者は、ノミを使ってまず切り口を作ります。
皆さんは、分厚い壁を打ち抜くときにどちらの方法を使いますか?

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