2020年04月21日

能く寡を以て衆を撃つ者は

◆虚実篇では、次の6つから構成されています。

 ここでは敵と対戦するときに、どのように動くかが

 書かれています。

  24.善く戦う者は、人を致すも人に致されず

  25.進むも迎う可からざる者は、其の虚を衝けばなり

  26.能く寡を以て衆を撃つ者は

  27.之れを蹟けて動静の理を知り

  28.兵を形すの極みは、无形に至る

  29.兵の形は水に象る


    能く寡を以て衆を撃つ者は

   ★動画deブログ解説は、ここから★


 その中で、ブログタイトルにしました『能く寡を以て衆を

 撃つ者は』の寡とは少ないこと、衆は多い。

 つまり小が大に勝つ方法を説いています。

 敵軍にはこちらが見えず、自軍では相手の動きが見えている

 と、敵軍はどこから攻めてくるか判らないのであらゆること

 に備えようとします。すると戦力は分散してしまいます。

 受け身になると手薄になり、そこに攻められるところが

 できてしまう訳です。勝つためには、各地に分散させて1か所に

 集中させないこと
です。そうすれば少ない人数でも、数的優位に

 なることができます。

 経営において、お客と競争相手をよく知ることです。ところが

 これが全く出来ていないところが多いのです。

 ウェイト付けは、お客が50%、競争相手が25%です。

 まずお客さんの立場に身を置いて考えることから始めるべき

 だ
と思います。多くの企業が内部中心です。

 例えば、社内の節約に躍起になったり、少しデキの悪い社員の

 動きばかり気にしています。社員の方も、上司の目ばかり気に

 しているのです。これでは企業間競争に勝てるはずはありません。

 少ない人数で詳細な情報を集めるには、商品、地域、客層を狭く

 決めることです。特に、強みとしていきたいことは、狭くして

 戦力を集中させます。もちろん、競争相手が手薄なところです。

 ここで突破口を切り開いて、次に進むというのが正しいやり方

 です。ところが多くの経営者は、自社の非力を忘れて分厚い

 コンクリートに接地面積の広いハンマーを打ちつけて、砕けと命令

 します。賢い経営者は、ノミを使ってまず切り口を作ります。

 皆さんは、分厚い壁を打ち抜くときにどちらの方法を使いますか?

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posted by ランチェスター戦略・社長塾塾長 at 16:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 孫子の兵法
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