2020年03月30日

兵は拙速を聞くも、未だ巧久を睹ざるなり

◆作戦とは、戦いを作る(起こす)ことだそうです。どう戦うか

 を考えることです。

 経営計画書を作ってみえる方もいると思いますが、私はこの

 計画を作戦と読み換えています。多くの計画書が、結果を予測

 したり、自分の希望を述べているに過ぎず
、一人ひとりがどういう

 目的で仕事をしているかが解らないからです。

 それに引き換え作戦となると、趣が変わっています。

 そん訳で、経営作戦計画書と呼ぶようにしています。今後は、計画を

 外して経営作戦書
と呼ぶようにしたいと思います。

 孫子の兵法書の作戦篇では、次の4つにまとめらえています。数字は

 計篇からの連番です。

   兵は拙速を聞くも、未だ巧久を睹ざるなり

  ★動画deブログ解説は、ここから★


  5.兵は拙速を聞くも、未だ巧久を睹ざるなり
 
  6.智将は務めて敵に食む

  7.敵の貨を取る者は利なり
 
  8.兵は勝つを貴びて、久しきを貴ばず


        

 戦争において、長引いて巧く行ったと聞いたことがない。

 多少、上手く行かなくても、サッと引き上げることだと言って

 います。経営でよく失敗するのが、社長のこだわりです。

 計篇でもありましたが、勝算なきところで勝負するのは、初め

 から負けるために戦ってみるようなものです。

 それを途中で気づいても、面子を気にして引き下がれないという

 ことがちょくちょくあります。

 ドラッカー先生の独善的製品というのも一緒です。

 『智将は務めて敵に食む』とは、遠征先に補給をするような

 戦いはするな!ということです。これは地域戦略で考えると

 理解しやすいと思います。

 『敵の貨を取る者は利なり』は、進軍していくたびに戦力を増す

 戦いをしなさい
ということです。経営ではお客を味方に付けていく

 ことに置き換えができます。

 作戦篇では、このように戦い方について記述されています。

 皆さんは、経営にどのように置き換えられますか?

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posted by ランチェスター戦略・社長塾塾長 at 14:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 孫子の兵法
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