その理由は、組織存続にあるのではないかと思います。
事業を続けるためには、粗利益の補給が欠かせません。
これなくして企業は生き続けることはできません。
存続を目的にするならば、目標は粗利益になるはずです。
資金繰りが厳しくなればなるほど、これが気になって仕方がない。
私もそうでした。
ここで、自社の粗利益から目線を離して、社会から物事をみてみましょう。
私たちは、なぜ商品やサービスを買い求めるのでしょうか?

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今、どこへ行ってもマスクと消毒液がありません。私は花粉対策で
マスクは半必需品となっていますが、中にはマスクなんてしたことが
ない人もいると思います。マスクってうっとうしいです。
なのに、なぜ今マスク不足が起こっているか?コロナ予防です。
しかし、マスクが高く売れるかといって粗利益を求めて高額取引を
したらその企業はどうなるでしょうか?
個人の売買でも、社会から袋たたきにあう訳ですから、企業でこんな
ことをしたら、1週間も持たずに倒産です。法外な取引で粗利益を追い
かけた結果ではないでしょうか?
一箱何万円もするようなマスクは、社会から求められていないのです。
粗利益を目標にすると、こうした自己中心的な考えに至ってしまいます。
似たような失敗をどれだけの企業がしてきたでしょうか?
粗利益を上げるのは、企業にとっては必要条件です。しかし目的や
目標にはなりません。
社会のニーズ、課題、不満を解決し、その結果として経済的成果を
生むのが、企業の使命です。
社会のニーズは時間の経過とともに変わっていきます。このニーズに
応えるのに、組織が変わる必要があれば変わるべきです。
こうして自らを変えてでも、ニーズに応えていく企業が結果的に存続
していくだけです。
社会に必要とされるものだけが、生かされていくのです。
自社の存続や粗利益を目標にしだしたら、それはその組織が赤信号と
思ってください。
赤信号が出たら、トップが冷静になってわれわれの組織は、なんのために
社会に存在するのかをよく考えることです。
そうすれば、その組織は社会が存続させてくれます。

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