経営者には、評論家タイプが多いと思います。
生まれた時から会社は存在していますから、それが
ずっと続くと思ってしまうのかもしれません。
会社が自然の風景であり、無くなると思えないので
はないでしょうか。

私はサラリーマンの家に生まれ物心ついたときは
長屋にいました。その長屋を取り壊し、今の実家を
両親が建てたのです。子供でしたので、どれだけ借金
をしてどんな生活費をどう工面したのかも知りません。
私と兄の子供部屋は、4畳半。長屋から引っ越した
私は自分の部屋を与えられて、大喜びでした。
でも何年か経つと不満が出てきます。私は他の家と比べて、
あれがない、これがないと評論をしてしまっていたのです。
もしかしたら、人間とはそういう動物なのかもしれません。
会社で言うと『うち会社はこういう点が悪い』などと言って
しまうことに当たるのではないでしょうか?
そして、評論だけして、自分から動こうとしない評論家に
なってしまいます。
これとは、違う傾向の人もいます。先代の真似をして自ら
考えようとしない人です。なに不自由ない家に育ったら
こうなるかもしれません。
何れにせよ、会社が無くなるとか、家が無くなるなどと
いう考えはありません。創業者には、こういう考えが
ありません。いつでも無くなるという恐怖感との戦いです。
では、二代目以降の強みは何でしょうか?
創業者と二代目以降との違いは成功体験がないところです。
成功体験がなく評論家として客観的に観察できるという
ことは自社の組織の強みを認識して、それをより良くし
強みとして将来の市場に適応させていくことできます。
創業者の成功体験は、これを邪魔します。
こう考えてくると本来の経営が出来るのは、創業者より
継承者であると私は考えます。
皆さんは、どのように考えられますか?
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