中学校で主将を務めていたW君が入ってきました。
W君は、1年生ながらテニスの本を読みそのことを先輩たちに
進言してしましたが、私も含め先輩はそのことを取り入れよう
とはしませんでした。その頃クラブは世代交代の谷間で、
とにかく、過去の先輩たちが築いた栄光に戻そうと、過去の
先輩たちの考えた練習を続けていました。

しかし結果は惨憺たるもの、優勝どころか上位に入賞すること
もできません。そのW君が中堅になり、大会に出場し上位に
入賞しました。私は、その時もまだ理論を盾に取るW君を
認めることはできませんでした。脅威に思っていたのです。
私が先輩たちに教えられたこととは、全く逆のことを言っていた
のですから、学生時代の私からすれば聞きたくない話です。
腰をしっかり落として、ボールを打つと教えられたものが、
打点は高い方がいいと後輩から言われれば、『おまえ生意気や』
となるわけです。
現在の仕事を始めて、16年目ですがようやく最近ドラッカー
先生の書籍を読めるようになってきました。少しですが、意味が
解るようになってきたのです。
このことを見て、経営なんて勉強するものではないと揶揄する
人もいますが、予め知識を得て知恵に置き換えておくことで
無駄をなくし、遠回りをしてまで身に付けなくてよくなります。
学生のクラブなら、こういった無駄もよい経験になると思い
ますが、経営者は経済的成果への責任を求められます。
理論とか、理想論だとか毛嫌いせずに真摯に勉強してみるのも
良いものです。
経営者の仕事は、自分は解っていると自分の能力の高さを知らし
めることではないはずです。
少なくとも、ドラッカー先生の書籍を読んで意味が解るようになる
まで勉強を重ねるべきだと私は思います。
皆さんは、どのように考えられますか?
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