「明日必ずやるから今日は見たいテレビを見よう」と選択してし
まう。こんな経験は皆さんもあると思います。
数か月前、証券会社の所長の卓話の冒頭で『行動経済学』の話を
ほんの少しだけされていました。この言葉が気になり、本を読み
始めてました。人は論理的に動かず、非合理に動くものだという
ことを様々な研究者の実験を通じて紹介してくれている大学教授
の著書です。

この本で、ビジョンを描いてもなぜその通り実行できないかが
解りました。
先程の事例のように、将来のことは本質的に正しいことを観れる
のですが、近づくに従って現実的で末端的なことを選んでしまい
ます。これは普通の人なら誰でも起こり得ることです。
『明日のリンゴ2個より、今日のリンゴ1個を選ぶ人が、
1年後のリンゴ1個より1年と1日後のリンゴ2個を
選ぶ』
同じ人が、同じ条件なのに現在と将来では選択が変わってきます。
また次のようにも言っています。
『時間的に離れた対象に対して、より抽象的、本質的、
特徴的な点に着目して対象を解釈し、時間的に近い
対象に対してはより具体的、表面的、瑣末的な対象
として解釈する』
リーダーは、このことが自分の判断にも影響するということを理解
しておく必要があります。時間的に近い事象では、本質的なことを
見逃してしまうことになるからです。
将来ビジョンを描くことは必要ですが、その時の考えをしっかりと
詳細に描き、ぶれないようにしなければ意味がないということになり
ます。描いたことを自分の力で達成したことがない人は、現実が近
づくと判断を変える傾向が強くなります。
将来を描くことは、大切ではありますが手順を間違えず慎重にされる
ことをお勧めします。
小さい会社の稼ぐ技術 セミナーはここをクリック
↓ ↓ ↓

★戦略社長塾43期生 募集★
10月2日スタート
↓ ↓ ↓
