のは、旧戦略社長塾というビデオ越しでした。
その後大阪で初めてセミナーにお邪魔したとき、前から歩い
てこられる竹田先生に、私は挨拶をさせていただきました。
先生は怪訝そうな顔をされたのを見て、我に返りました。
私はビデオで見ていましたが、先生は私と会うのは初めて
だったのです。

その数か月後に、三重に戻って代理店という立場で仕事を
始めましたが、先生は福岡ですので教えを乞うことは簡単
ではありません。
先生からの教えは、先ほど紹介したビデオとカセットテープ
で勉強をするかありません。
人と会えない土曜日日曜日は、朝から夜までビデオを観っぱ
なしです。何度も竹田先生は夢にまで教えに来てくれました。
移動時間は、ウォークマンでカセットを聞き続けました。
こんな繰り返しをしていると、不思議なことに経営のことが
人より多少は良く見えるようになってきました。
このビデオ、カセットテープ、テキストは私のバイブルと
なったのです。
ドラッカー先生の著『イノベーションと企業家精神』の中に
教科書は、教育業界の最も大きなイノベーションだとあります。
教科書がなければ、口伝えでしかも先生の勝手なやり方で教え
ますので、質はバラバラです。
これもパレートの法則が働きますので、うまい人と下手の人では
30倍の差が出ます。
2053年に日本の人口は1億を切るという調査が発表されま
したが、人が採用できない、技術が伝承できないという課題は
今後ますます大きくなってくると思います。
幸い、今の子供たちは教えられることには慣れています。人材不足
と嘆いている中小企業は、今すぐ自社専用の教科書を作ることです。
これが教育効果の2番目『教え方』の画期的な向上をもたらします。
