『労働者の生産能力はそれに対する企業の期待の
大きさによって決まるといってよい。』
(現代の経営)
期待に応える方法を教えずに、期待だけ寄せてもそれは虐待
にしかなりません。

期待するならば、その期待の果たし方は何かをセットで教える
必要があります。目標だけを要求し、その過程は自分で考えろ
というのは当たり前のように思われていますが、これは疑う必要
があります。
例えば、利益を上げるという目標を掲げたとしましょう。それなら
減価を下げる。減価の下げ方も、下請け会社に根拠のない値下げを
要求する。下請け業者は、断れないために手抜き工事をする。
そしてそれが発覚しないようにどうするかに頭を使う。
「そんなの常識で解るだろう」ってそのときは思うかもしれませんが
現実的に一流大学を出た一流企業の人たちがやっていることです。
そんな優秀な人が解らないのですから、常識ではありません。
常識は、社会の構成員が有していて当たり前のものとしているもの
だそうです。
ここで言う期待とは、その人に良かれと思っていう指摘も含まれます。
