次のように言っています。
私は目からウロコでした。こんな発想はとても出来ません。
でも考えてみればもっともな話です。

『労使の衝突において根本的な問題は、賃金をコスト
とみなす企業体と、賃金を所得とみなす従業員との
衝突にあるのである。
《中略》
賃金はもともと、生産過程において消費される
財貨への支払いとして計上する当期費用である
と考えるべきなのか?それとも元来が、生産上
の人的資源を保存し増加させる未来費用なので
あろうか?』
(新しい社会と新しい経営)
私の会社には従業員がいません。仕事柄という面もあります
が、従業員を採用する意味が解らなかったからです。
それなりの規模のままであれば、それほど人を増やす必要
もなく、逆に事業を継承していくのであれば採用し続けない
といけないから相当負担が掛かります。
費用を掛けてまで、なんで苦労をしなければならないのか
社会貢献の一環なのか。その必要性は解りません。
しかし企業の未来費用と考えると話は違います。自社の将来の
ことです。こういう考えでいると社員に接するときの考え方も
全く違ってきます。
将来役に立つために教育も訓練もします。あいつは能力がない
と考えるのではなく、どうすれば将来役に立つようになるか
を考えます。
すると部下のよいところを見て、効果的なところにその能力を
宛がうことになります。
