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自主的に動く社員は、まだ育てるな [Vol 211]
■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2015/11/12━■□■
目次・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.従業員は、動いていれば責任を果たしている
2.自主的に動く社員は、まだ育てるな
3.戦略なき経営は無駄が多い、社長は戦略を立てる
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1.従業員は、動いていれば責任を果たしている
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私は社員を持たない一人親方ですが、多くの会社は従業員さんが
おみえになると思います。
給与を支払う側になるともっと働いてくれないかなぁ〜なんて思っ
てしまうものです。
私も多少なりとも前の会社で同じような思いをしたものです。
ソフトウェア開発というのは、ほとんどが人件費です。
まさにタイムイズマネーで、ぼうっとしているとどんどんコストが
膨らんでいきます。
こういう状況ですから、お金に繋がる仕事がなく何か月かなると胃が
キリキリと痛んでくるものです。
バブル崩壊の後、こういう状況でした。そんな時でも顔色変えず
いつも通りに振る舞っていた社長を見て、凄いなぁ〜。
俺にはとてもできないと思っていたものです。
実際に、会社を立ち上げてみると顔色を変えても仕方がないことが
良くわかりました。
いずれにせよ目の前で仕事をしていない従業員さんがいるとどうも
気になります。こうなと効果があるかないか分からないことを
勉強させたり、日ごろ出来ていない整理整頓、掃除などをさせて
しまうのがいいところです。
経営者は、動ていないとサボっている(無駄)という考えは直さな
ければなりません。
従業員さんは、就業時間内動いていれば責任を果たしています。
成果については、責任を持つことはできません。成果に責任を持って
いるのは、フルコミッションのセールスです。
もちろん、自ら考え会社を良くしようと考えている人もいますが、
その人は貴重な従業員さんです。大切にしてください。
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2.自主的に動く社員は、まだ育てるな
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経営者が自分の思うように業績を上げられていないと次に考える
のが、自主的に社員が動いてくれないかぁ〜という一見正しそうで
実は失敗する考えです。
そんなことはない!と言われるかもしれませんが、そうではないん
です。
確かに、よい会社の多くは自主的に考えて動いているようです。
但し、業績の高め方を知っているというのが前提です。
例えば、営業を例にとってみましょう。
販売するには、商談を多くすることです。商談を多くするにはそれ
以外の無駄な時間、例えば移動時間、社内時間を減らすことが必要です。
このことをよく解っている営業は、社内の雑務をできるだけ簡単に
片づけ、遠いところへの営業を避けます。
業績を上げられない営業は、どこまででもお客さんを追いかけ、
今まで会社で取り扱ったことがない商品も販売しようとします。
いずれの営業マンも自主的に動いています。
自主的な積極的な従業員を育てるのは、必要ですがそれだけでは
業績を高めることはできないということです。
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3.戦略なき経営は無駄が多い、社長は戦略を立てる
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ランチェスター戦略を勉強されている方は、もうお解かりだと
思いますが、改めて戦略のついて整理をしておきます。
戦略とは、軍全体の効果的な勝ち方のルール。
経営戦略は、会社全体の企業間競争の勝ち方のルール。
これは言葉の説明ですが、戦略とは何をすればよいのか。
大きく次の2つを決めることです。
一つ目が、戦略目標の決定。
もう一つが、それを効果的に達成する運営の決定。
ここで多くの会社が誤っていることは、二つ目の運営だけを戦略と
考えていることです。
これは狭い意味での戦略ではありますが、業績に影響するウェイトは
目標の決定が、2。運営に関する事項が1。と比率が低いのです。
目標が効果的でなかったら、運営だけでは挽回は不可能です。
戦略目標とは、次の3つです。
1.商品・有料のサービス
2.営業地域
3.客層・業界
このいづれかで、強いものが作り、1位作りが自社とって有利な
ところに目標設定をします。
運営は、これらの目標達成に当たりどのような方法で、やれば効果的
かを考え運営を決めます。
例えば、チラシを使うべきか。訪問で営業するべきか。は社長が決め
ます。決して業界の慣行が決めるのではありません。
手順としては、これらが決まってから自主的な従業員を養成することに
なります。
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2015年11月12日
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