ユダヤ人の経営相続法 [Vol 192]
■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2015/01/22━■□■
目次・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.事業継承は、先行波乗り型で
2.資産は継承せず、知恵を継承する
3.ユダヤ人の経営相続法
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1.事業継承は、先行波乗り型で
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箱根駅伝は、青山学院大学が創部以来96年で初優勝をしました。
しかもその記録が驚異的な記録でした。
私は陸上のプロではありませんので、どうしてそうなったのかは
解りませんが、同じく出場した創価大学の監督が
「先行逃げ切りではなく、先行波乗りでいく」と
スタート前に発言していたそうです。
事業継承をする場合もこういうイメージで継承するとうまく行き
ます。
先代、先々代が繋いできた事業というタスキを繋いでいくのが
事業継承ですが、今までの事業を守ろうとすると過去の成功体験
に引っ張られて、判断を誤ります。
逆に今までのやり方をすべて否定すると、折角の強みがなくなって
しまいます。
ドラッカー先生は、4年に一度は自社の商品を見直すべきだと言って
います。その方法とは、
「商品一つ一つを今から始めようと思うかどうかを自問する」
という方法だそうです。
今からやろうとは思えないものは、撤退の準備を始めよと言って
います。
成功体験に引っ張られない後継者は、この点有利です。
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2.資産は継承せず、知恵を継承する
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もう一つ有利なことがあります。それは独立起業した企業と比較
することでよく解ります。
独立して直ぐには、次のようなものが不足しています。
1.お金
2.お客さん
3.社員とその技術
4.物
いわゆる人、物、金そしてお客さんです。
これらの強みと弱みを整理し、自社の強みは何かを考えて次の
事業へ繋いでいくものとこの機会に撤退を始めるものを決めます。
先行波乗りというのは、このときのイメージです。
事業継承に限らず、経営というのは毎年このように革新していく
必要があります。
勿論このときに継承する側も、継承される側も戦略実力が高く
なければなりません。
お互い戦略のことを理解しているとスムーズにいくことになり
ます。
その最もよい方法がユダヤの事業継承です。
ユダヤ人は、国がないというハンディがあります。そのため
資産を持つような事業は行いません。
そんな中何を継承していくかというと経営に関する考え方なの
です。
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3.ユダヤ人の経営相続法
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ユダヤ人は、日曜日に仕事をしません。日曜日はこれからの1週間
自分がどのように過ごすのかを考える日なのだそうです。
私からすれば、それは仕事じゃないのと思えるのですが少なくとも
息抜きという考え方はないようです。
先代は、自分が行ってきた事業を見直します。
そして、どうすれば成功するかということを書き出します。
13という数字は、100までの数字で割り切れる数が最も少ない
数字でマジックナンバーと呼ばれています。
○○の13箇条というのは、このことから来ています。
そんな訳で、13の項目にまとめるようですが、数はそれほど重要で
はありません。
但し、ベンジャミンフランクリンの13の習慣にあるように1週間で
一つの項目を意識して、実行するときなどは1年で13項目を丁度
4回廻せるのでよいかもしれません。
こうして選び出された経営の本質を、毎日教えていくそうです。
そして継承者の候補に、実際にやらせてみるそうです。
方針通りできるようであれば、事業を継承するそうです。
出来ないものには、継承させず次に候補者を試すそうです。
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◆ 次回の配信予定は2月12日予定です。 ◆