私が戦略を学んで得られた最も大切なこと [Vol 191]
■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2015/01/08━■□■
目次・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.人の真似をすればするほど、競争が激化する
2.他人のやらないことをうまくやるのが最上策
3.立場は弱者であることを知り、熱意願望は強者であれ
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1.人の真似をすればするほど、競争が激化する
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何かもっとよいビジネスはないかと考える時ってありませんか?
私は昔よくこういうことを考えていました。
以前は、IT系の会社でしたので特にそういう風に考えていたの
かもしれません。
オフコンの時代からパソコンの時代に入り、どんなソフトが流行
っているかを知りそれを人より早くマスターすれば勝てる。
勝てるとまでは、行かなくても流行のものを勉強していれば、
仕事が入ってくる状態でした。
「XXXXという言語ができる人1名いませんか?」
「○○○○という機種を使った経験のある人を探しています」
こうしてこちらから出向いて営業をしなくても仕事が入ってくる
のです。労働集約型で、下請けの立場で経営しているとこういう
ことから抜け出せませんでした。
それはそれでいいのかもしれません。
仕事が入ってくるうちは・・・
ところがそう世の中は、甘くありません。
右肩上がりの時代から、現状維持へ。現状維持から右肩下がりと
なってきたのです。
この大きな原因は、国内市場が縮小していること、海外の市場の
競争が激化していることです。
戦略というものを知る前の私でしたら、人のやっていることを
探って、その仕事をその価格より安くすることぐらいしか思い
付かなかったと思います。
その行為がさらに競争を激化させてしまうことなどお構いなしに
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2.他人のやらないことをうまくやるのが最上策
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日本で最初の経営コンサルタントは、井原西鶴だと言われています。
その井原西鶴が、日本永大蔵で次のようなことを言っているそうです。
誰でもやれることを下手になるのを下策。
誰でもやれることをうまくやるのを中策。
他人のやらないことを普通にやることを上策。
そして、
他人のやらないことをうまくやるのを最上策。
だそうです。
人のやっていることをそこそこやれても儲からないということです。
弱者の戦略を学んで、もっとも考え方が変わったのがこの点です。
人と違うことをするというのは、弱者の専門用語の差別化です。
この発想を変えるのは、少々大変です。我慢が凄くいります。
流行に乗らないということは、自分で考えて自分で判断しなければ
ならないのです。
とは言え、情報は集めなければなりません。その情報の多くがこう
して成功したよ。というものばかりです。
人の成功事例を聞いて、そのまま真似をすると差別化にはなりま
せん。さらにその上を行くか。違うことをしなければならないの
です。
成功者と違うことをするのは、大変です。
例えば、ここ数年SNSというのが流行っています。猫も杓子も
FaceBookに登録しています。登録は簡単に出来ますが、
それを自社のどのような位置づけにするかというのは大変難しい
問題です。人が「いいね」を集めてああなった。こうなったと
言うのを横目で見て、自分のところはどうするかを決めるんです。
ITのことが解っていても流行りに流されるのに、解らない状態
でそれを判断して、決定したら誘惑に負けずにやりきらなければ
ならいのです。
これは、SNSに限ったことではありません。経営の世界でも同
じです。
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3.立場は弱者であることを知り、熱意願望は強者であれ
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もう一つ考え方が変わったのは、自分が企業間競争では弱者中の
弱者であるということです。
番外弱者です。
仕事から色々な経営団体の会に参加する機会があります。そこでは
皆さんよくしてくれて、対等に接してくれます。
場合によっては、「先生」なんて呼ばれるときもあります。
でも社長としての能力は、決算書に現れてきます。
私のような業種は、ほとんど資産を使いませんので、自己資本比率
は高くなります。
ところが一人当たり自己資本額となると固定資産がない分だけ低く
なります。会社の貯蓄である自己資本額が数百万しかない会社と
数千万はある会社ではその立場が全く違います。
しかも私の会社は、後発業者です。
とは言っても、精神的な部分で弱者になると不利な状態がさらに
不利になります。熱意願望は強く持たなければなりません。
ここがちょっと難しいところです。
気持ちは、どんな相手にも勝つ。物怖じしない。卑屈にならない。
ところが、立場は全く逆です。
私は戦略を学ぶことで、次のことがはっきり見えてきました。
『他人のやらないことを、強い意志を持って
やり切ることが成功への道である』
今年も1位を目指して、コツコツを実践していきたいと思います。
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◆ 次回の配信予定は1月22日予定です。 ◆