2014年12月11日

道徳なき経済は罪悪であり、経済なき道徳は寝言である [Vol 189]

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  道徳なき経済は罪悪であり、経済なき道徳は寝言である [Vol 189]

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目次・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  1.道徳なき経済は罪悪であり、経済なき道徳は寝言である

  2.中小企業の給与は、まだまだ低い

  3.遠くをはかるもののは富。近くをはかるものは貧す  

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  1.道徳なき経済は罪悪であり、経済なき道徳は寝言である
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 孔子が弟子に尋ねられたそうです。

 お金を持っているが、人間的によろしくない人間とお金はないが

 人間的には素晴らしい人間とではどちらがよいか?

 そのときの孔子の答えは、お金を持っていてしかも人間的に優れ

 ている者が最もよいと
言ったそうです。

 そのことから、「富貴」富があって気高いことという言葉が生まれ

 たそうです。

 二宮尊徳さんが、次のようなことを言ったそうです。

  『道徳なき経済は罪悪であり、経済なき道徳は寝言である

 要するに、両方必要ということでしょうか?

 景気に左右されて、会社の業績が思うように上がらないと人間的

 側面に逃げて

  「俺は、金儲けをするためにやっているんではない」

 と言う人がいますが、経営者という経済人だったら少々問題では

 ないかと私は思います。

 ならばどちらからやれば効果的かですが、竹田陽一先生曰く

 最初富を築きその後人間的に良くなった人と人間的に素晴らしい人が

 最終的に富を得られたという例を調べると、

 20対1くらいで富を築いた人が多かったそうです。

 そういえばアンドリューカーネギーやフォード一世も同じタイプで

 人を信用しないお金の亡者のような人だったと聞いたことがあります。

 後者は、ガンジーとかマザーテレサなど数少ないということでした。

 聖人君主でない凡人は、経済から始めるとよいということです

 こうして効果的な優先順位をつけるのが戦略です。

 自社の運営を保つのに必要な粗利益を上げるのに精一杯だったら、

 社員に満足させられるような環境は作れません


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  2.中小企業の給与はまだまだ低い
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 労働分配率とは、粗利益に占める賃金、手当、法廷福利の割合を

 指します。

 乱暴な言い方をすれば、人件費です。

 中小企業の黒字企業1人当たり年間粗利益は、全業種で757万円

 です。全業種の労働分配率は、52.8%です。

 約400万円が人件費です。ここから法廷福利などを引くと350

 万円が給与でそこから色々引かれますので、手取りとしてはもっと

 少なくなります


 これが中小企業の実態なんですね。しかも黒字の平均です。

 黒字は現在25%程度ですので、平均したらもっと悪くなると思い

 ます。

 今ネットで調べたら平均年収は440万円しかも平均年齢33歳

 ありました。中小企業の実態と比べると相当な開きがあるような

 気がしますが、皆さんのところは如何でしょうか?

 こう考えてくると給与が払えていると安心していては、会社のスタ

 ッフに人並みのことをしているとは言えません


 私もそうですが、同級生の給与より低いというのは何だか嫌なもの

 です。もし自社の給与が低かったら、社員に我慢をさせていること

 になるのではないでしょうか?

 この会社が好きだから、社長が優しいから今の給与で十分というの

 は、社員に甘えさせて貰っているのではないでしょうか?

 このデータを見ていてもう一つ感じるのは、格差が付いていると

 いうことです。

 都会と地方、大企業と中小企業、勝ち組と負け組み。

 小さくて地方でも、質のいい勝ち組企業になりたいものです。

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  3.遠くをはかるもののは富。近くをはかるものは貧す
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 少し愚痴っぽくなりましたが、そんな地方でも質のいい会社の

 お手本がかんてんぱぱの伊那食品工業です。

 塚越会長の書籍「いい会社をつくりましょう」のはしがきに

 二宮尊徳先生の言葉が出てきます。

  『遠くをはかるもののは富。近くをはかるものは貧す

 私も行動指針の一つに取り入れさせていただいております。

 これに次のように続きます。

  『それ遠きをはかる者は百年のために

        杉苗(すぎなえ)を植(う)う。


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 凄いと思いませんか?100年のために今苗を植えるわけです。

 塚越会長のところへご訪問させていただいたときに、こんなこと

 をおっしゃっていました。

  「この伊那谷で商売をしていく」

 山奥も山奥山の谷間ですから、JRで乗り継いで行ったのですが

 えらく時間が掛かった記憶があります。

 経営は、長く続くものです。特に中小企業の社長の在任期間は

 とても長い。

 下手をすれば、一生ものです。長期戦で考えていく必要があり

 ます。逆にいうとそれが中小企業の優位なところでもあります。

 そう言えば、塚越会長はこんなこともおっしゃっていました。

 『決算が1年というのは短すぎる。3年ぐらいで考えた方がよい

 経営者によって考え方は、違うかもしれません。

 少なくとも、社員に不幸を感じさせることだけはしたくないものです。

 経営者の責任として。


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posted by ランチェスター戦略・社長塾塾長 at 04:59| Comment(0) | TrackBack(0) | なぜ竹田ランチェスターなのか
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