◆前回の最後の一節が、今回のブログのタイトルです。
次回は、この二つのうちマーケティングについて学びます。
一般的に思われているマーケティングは、どうすれば物が
売れるか。どうすればお客に到達できるかなどを言い表して
います。販売することを主としています。
しかしドラッカーがいうマーケティングの理想とは、販売を
不要にすることです。
そのためには、顧客は何を買いたいかを考えることから始めな
ければなりません。これはそう簡単な話ではありません。
私は魚屋ですから、お客は魚を買いたいのです。と単純な話では
ないのです。
その昔、専業主婦が普通だったころ、魚屋行くのは魚屋の親父から
近所の情報を仕入れたり、買い物に来た奥さんたちと話して
ストレスを解消したりしていました。
遊びといっても、当時はそれほどありませんでしたし、専業主婦
ともなると世間の目もあります。
ところが今やその買い物も余暇ではなく、仕事になってきました。
共働きが増え、他にも楽しみを持てるようになってくると、魚屋の
親父の長話は勘弁して欲しいわけです。
夕食の食材を仕入れにきているような感じでしょうか?
できるだけ短時間で自分の目指すものを見つけたい。
しかも魚料理に使う調味料なども同時に仕入れたいわけです。
こうなると自動的にお客は、総合的に食材が置いてあるところに
行くわけです。その切り替わり時期では、チラシなどで売ろうと
せずともお客が勝手にやってきたのです。
これを成功させることがマーケティングです。
今の日本の高齢社会では、顧客のニーズは一体何なんでしょうか?
独居老人の人、老人でなくても独居は増えていきます。
私の隣のお爺さんは、健康のために隣町まで自転車で買い物に行くと
言っていました。
もしかしたらそのスーパーマーケットには、自分の娘のような
高齢者が働いているかもしれません。
今はローコストオペレーションで、少ない人数で回していますが
このようなことを本当に顧客は望んでいるのでしょうか?
こういうことから考えるのがマーケティングのようです。
しかしマーケティングだけでは、企業は成功しないと言っています。
経済がよどんでいて、そのパイを獲りやいしているような業界は
明らかに沈んでいきます。
顧客に新しい価値を提供していけるところだけが、事業を継続して
いけるのです。
数ある中小企業の中で、次世代に勝ち残るのはこの2つを行って
いる企業だと思います。
マーケティングもイノベーションも実はお金が掛かりません。
双方とも人の知恵です。
最後の次のように締めくくっています。
『企業の活動とは、マーケティングとイノベーションに
よる顧客の創造である』
次回、読み合わせ会は
日時 8月26日(月)18時半〜
場所 三重県中小企業家同友会 4F 会議室
チェンジリーダー 顧客から出発せよ(29頁)からです。