◆『何によって憶えられたいか』は、前回のテーマ書籍の
プロフェショナルの条件235頁に出てきます。
この問いは、自らの成長を促す問いであるとあります。
『何によって憶えられたいか』は、個人におけるミッション
つまり使命。命の使いどころであると思います。
今までやってきたことを一言でいうのではなく、自分自身が
なろうとしているものを表す言葉だと思います。
ミッションには、3つの柱があります。
1.機会 2.卓越性 3.コミットメント
自分自身が目指すところに機会があるとは、他者に貢献できる
ということです。
アドラー心理学では、以下の二つのことを目指しています。
1.自分の能力を発揮できること
2.それが他の人のためになっていること
このことにより、自分らしくあることを目指しています。
機会を自分の望みだけを叶えようとすることとはしていません。
ドラッカー先生も、成果は外部にあると言っています。自分が
何某かの成果をあげようとするならば、他者に貢献することだと
思います。コミットメントの2つ目の卓越性は、自分らしく
自分の特徴を生かすことだと解釈しています。個性の発揮です。
アドラー心理学の目指す『自分の能力を発揮できること』だと
思います。自分らしい能力と考えた方がよさっそうです。
このドラッカーとアドラーがいう二つのことを実現しようと
すると自分自身の成長という責任が発生します。
こうして成長していく中で、自らのミッションが確信に近づき
ミッションの3つ目のコミットメントつまり心底信じられる
ようになります。この瞬間にミッションが鮮明に描けます。
個人のミッションとは、自分が何を目指して生きていこうと
しているのかを表すもので、こうして憶えて欲しいと目指した
ものだと思います。自分に目指したものを、残された人たちに
感じてもらえるのが、墓碑銘かと思います。
これがピタリと一致するとよき人生を歩めたことの証だと
思います。
このようなことが実現できる社会、組織を作っていくのが、
われわれマネジメントの役割ではないかと思います。
日時 7月29日(月)18時半〜
場所 三重県中小企業家同友会 4F 会議室
どなたでも参加できます。
オブザーバー参加されたい方はご連絡ください。