2024年02月21日

マネジメントの仕事:評価は序列付けにあらず

◆評価と聞くと思い出すのが、ボーナス査定です。限られた

 原資を分け合うために査定をしなければなりません。

 社長から頼まれたので、5段階評価かなんかでやった覚え

 があります。これは明らかに序列をつけるための評価です。

 ボーナス出なくても、世間で行われている評価とはこのような

 比較ではないでしょうか?

 従業員100人以下の社長の顔が見える組織で、比較する

 ことが横行すれば、組織の成果どころか組織内の人間関係

 という駆け引きに能力が
向いてしまいます。

    マネジメントの仕事:評価は序列付けにあらず

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 お客さんの顔色より、社長の顔色が気になるような組織です。

 マネジメントの仕事の評価とは、そのようなものではない

 はずです。

 マネジメント(中巻)には次のように書かれています。

   『部下の全員が組織全体の成果と自らの成果に

    ついて評価の尺度をもつようにする。


 つまり、組織の成果と部下の成果を結びつけることです。

 車の営業をしていたときに、日報と月報の提出を口うるさく

 いわれました。私は事務職からの転職だったので、事務作業は

 それほど苦になりませんでしたが、もともと営業畑の方は苦手の

 ようでした。訪問件数など集計するのは、面倒です。

 私も言われるがままに資料を作っていましたが、なんでこんな

 ことをするのだろうとは思っていました。上司が管理するため

 にやらされている
という感は否めません。

 車が少しずつ販売できるようになって初めてこの資料の意味が

 わかってきました。例えば、訪問件数というのは活動量を表します。

 自分の活動量が落ちているバロメーターなのです。

 活動量が落ちると成果から離れていきます。その原因はいろいろ

 あると思います。モティベーションが落ちた、忙しくなったなど

 です。これを克服することが、成果に近づくことになります。

 こういったち評価のための尺度を定めることがマネジメントの

 仕事です。そしてその尺度が、自らの成果にどのように関係するか

 を教え
なければなりません。

 こう考えてくると5段階評価を自分の主観だけで序列づけするのは

 全く違うことになります。

 ドラッカー先生の言葉は、われわれの想像を超えています。

 しかし正しく理解すると、なんと重要なことだと気づきます。

 このような気付きを場を提供できればと協会を立ち上げました。

 詳しい内容は、説明会を企画しましたのでそちらに参加ください。
 
 参加要領は、以下のPDFをご覧ください。
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posted by ランチェスター戦略・社長塾塾長 at 13:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラッカーの世界