ことだけではなさそうです。市場リーダーシップを獲る
ことのようです。市場リーダーシップについては、私も
正確にお伝えすることができませんので、今回は控えさえて
いただきますが、卓越性を持たないと実現しないものだと
私は考えています。
卓越性とは、他社にはできなくて自社はこのことでは絶対に
負けないというものです。
他社にできないものを作り上げるには、相当な時間が必要です。
あれこれ手をつけていては、とても時間が足りません。
不足している時間で、高い成果を生むには、集めて一つに絞る
ことです。

集中するためには、今使える時間でそこそこの成果しか出ない
ものは、何かを考えて劣後順位の上位に入れることです。
期限になっても仕事を完成させられない人がたまにいます。
途中でチェックしようにも、まだ完成していませんので
完成してから見てください。という答えが返っています。
こういう人は、完成させるためにあれもこれもとしてしまって
いることがあります。結局期日になって提出されてきたもの
には、最も重要なものが抜けていることがあります。
こういう人は、ここまではならなくてよいという劣後順位が
ないのです。
私の年齢になると残された時間が見えてきます。やらなくてよい
ことまで付き合いでやっていたら、やるべきことができず
時間切れとなってしまいます。私は劣後順位をこのように捉えました。
皆さんは、どのようにお考えでしょうか?
◆タイミングがよいとは何か
読み合わせの中で、タイミングとは何かという質問がありました。
その時、頭に描いたのは、孫子の兵法でした。
参謀学「孫子」の読み方に次のように書かれています。
『国力競争に勝っているのか負けているのか。
この優劣の計算の基礎が5つある。』
5つとは、道、天、地、将、法です。
その中で天とは、『時間的条件で昼夜、晴雨、寒暑、季節なども
含まれ、現在では国際情勢、経済情勢いわば、自分の力では
変えられない時間的、時代的前提である。』
とされています。
経営において、そのタイミングが良かったのかは後の業績に
現れます。現在の業績は、過去に行った意思決定の結果です。
意思決定には、タイミングというものが大きな要因になります。
参考になればと思います。
次回、Unfilは、9月25日(月)18時半からです。
テーマは、『意思決定の秘訣』147頁から
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