2023年09月04日

劣後順位の決定が重要

◆成果をあげるということは、単に業績がよくなるという

 ことだけではなさそうです。市場リーダーシップを獲る

 ことのようです。市場リーダーシップについては、私も

 正確にお伝えすることができませんので、今回は控えさえて

 いただきますが、卓越性を持たないと実現しないものだと

 私は考えています。

 卓越性とは、他社にはできなくて自社はこのことでは絶対に

 負けないというものです。

 他社にできないものを作り上げるには、相当な時間が必要です。

 あれこれ手をつけていては、とても時間が足りません。

 不足している時間で、高い成果を生むには、集めて一つに絞る

 ことです。

    プロフェショナルの条件

 集中するためには、今使える時間でそこそこの成果しか出ない

 ものは、何かを考えて劣後順位の上位に入れることです。

 期限になっても仕事を完成させられない人がたまにいます。

 途中でチェックしようにも、まだ完成していませんので

 完成してから見てください。という答えが返っています。

 こういう人は、完成させるためにあれもこれもとしてしまって

 いることがあります。結局期日になって提出されてきたもの

 には、最も重要なものが抜けていることがあります。

 こういう人は、ここまではならなくてよいという劣後順位

 ないのです。

 私の年齢になると残された時間が見えてきます。やらなくてよい

 ことまで付き合いでやっていたら、やるべきことができず

 時間切れとなってしまいます。私は劣後順位をこのように捉えました。

 皆さんは、どのようにお考えでしょうか?

◆タイミングがよいとは何か

 読み合わせの中で、タイミングとは何かという質問がありました。

 その時、頭に描いたのは、孫子の兵法でした。

 参謀学「孫子」の読み方に次のように書かれています。

  『国力競争に勝っているのか負けているのか。

   この優劣の計算の基礎が5つある。』

 5つとは、道、天、地、将、法です。

 その中で天とは、『時間的条件で昼夜、晴雨、寒暑、季節なども

 含まれ、現在では国際情勢、経済情勢いわば、自分の力では

 変えられない時間的、時代的前提である。


 とされています。

 経営において、そのタイミングが良かったのかは後の業績に

 現れます。現在の業績は、過去に行った意思決定の結果です。

 意思決定には、タイミングというものが大きな要因になります。

 参考になればと思います。

 次回、Unfilは、9月25日(月)18時半からです。

 テーマは、『意思決定の秘訣』147頁から


posted by ランチェスター戦略・社長塾塾長 at 09:37| Comment(0) | TrackBack(0) | UNFIL