『強み』という言葉は、アドラー心理学ではあまり
使わない言葉だと思います。
ランチェスター経営とか、ドラッカー経営ではよく
出てきますが、個人心理学ではなじみがないと思います。
では、『貢献』という言葉はいかがでしょうか?
これならよく聞く言葉です。実はドラッカー先生も貢献を
重視しています。
経営は企業間競争の中にありますから、その組織の強みが
ないと経営していく上で、苦難の連続になります。
個人的には強みがあるということは、自分らしくあるという
ことですから、本来の自尊心に繋がります。

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強みとは、他者より優れいていることが条件の一つになります。
他者と言っても、世界すべての人と比較するわけではありません。
自分の影響の輪の中での強みです。
もう一つの条件が、他者が貢献してもらったと思えるかどうです。
皆さんの貢献を受け取った方が、プラスの方向に変化すれば
貢献したことになります。成果が上がったわけです。
では、この強みを見出すには、どうすればよいか。
マネジメントの仕事を効果的に遂行するには、強みによって
マネジメントすることです。
弱みに目をつぶれるかが分かれ目です。
弱みを見つける方法は、とても簡単です。他者と比較して
評価すればよいのです。二人いれば一方は弱み、一方は強み。
評価してレッテルを貼ればよいのです。仕分けすればよいの
のです。しかし弱みのレッテルを貼られた人からも強みを
見つけなければならないのが、マネジャーの役割です。
アドラー心理学では、これを勇気づけを使って、人生の有用な
課題に向かわせようとしています。
もともと勇気くじくをされている人は、そう簡単ではありません。
評価をされたくて仕方がないのです。ダメというレッテルを
貼られたら、課題に取り組まなくてもよくなります。
逆に、ヨイというレッテルを貼られると、もうこれ以上課題に
取り組まなくてもよいという証明書をもらったと思いたい
わけです。上司は上司で、レッテルを貼れば、それ以上の
勇気づけはやらなくていよいと思ってしまいます。
あいつはダメだから、あきらめた。あいつはできるから
何もしなくてよいという具合です。
お互いが、その場の評価を得ることで、勇気づけという
煩わしいものから解放されます。
しかしこれでは組織の成果は上がりません。
評価して片づけてしまう習慣と部下が欲する評価に屈しない
ようにすることです。するとお互いが有用な課題に取り
組むことになり、強みを育てることができます。
これはもちろん私の考えです。皆さんはどのように考えられる
でしょうか?
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