◆自社の強みを市場機会に当てれば、それは業績もよくなる
ことでしょう。
『
強みを機会にマッチさせる』というのは、至極当然のことで
われわれ凡人でも納得できることです。納得できたからと
言って、実行できることとは別と考えるところが凡人の
証だと思います。
しかしドラッカー先生は、それほど簡単に片付けてはいません。
私たちは、
市場機会というと何か物やサービスがヒットしそうな
ところを想像してしまいますが、そうではなさそうです。
★動画deプログ解説はここから★ すでに起こったことは、先人の人たちが考え、実現してきたこと
であり、それは
過去の市場なのです。
過去の市場に自社の強みを当てても、その市場で勝てることは
ありません。20世紀のビジネスモデルは、これで多少なりとも
業績は上がったかもしれませんが、21世紀はどういうわけには
行きません。
二匹目のドジョウは現れないのです。
実は20世紀でも本当に成功している人は、二匹目のドジョウを
狙っていたわけではありません。
例えば、フォードを逆転したGMがそうでした。スローンがGMを
引き継いだときは、フォードは市場の60%を占有していました。
方やGMは、12%。しかも8車種のうち2車種だけが黒字という
状況です。
この状態から逆転した
スローンは、フォードと同じことをしません
でした。市場を見て、市場がどのように考えるかに合わせて自社の
強みが最大限活かされるように組織を改革していったのです。
私たちは強みというと、自分のことを振り返ってみてできそうなもの
を探し出します。そしてそれが
強みだと勘違いして、努力を重ねて しまうのです。自分が強みだと思っていても、市場からすれば
全く必要だと感じないこともあります。さらにもっと良い方法が
あることをお客さんは知っています。
命の次に大切だと思っている自分のお金を使う訳ですから、
自分が本当に納得できるものを探し出そうとしてます。
しかし
提供側は、売れればさえよいという安易な考えでいます。
では市場を見つけるには、どうすればよいでしょうか?
市場は、社会の変化によって生まれてきます。
したがって、
市場を見つけ出すには、すでに社会で起こったこと
を観察し、そのことが自社にとってどういう機会をもたらすか を考えることです。
ドラッカー先生は、5つのことは必ず調べるようヒントを与えて
くれています。その中の一つは、人口構造の変化です。
このような内容が著書『創造する経営者』に書かれています。
今日の経営の哲学からの名言は
『すでに起こったことは何かの問いに対する答えが、
企業や産業にとっての可能性を明らかにする。
この可能性を現実へと転化するには、自らの
強みを機会にマッチさせることが必要となる』 未来への決断より
日曜11時ライブde解説にて、一緒に学びましょう。
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2023年2月3日スタート ↓ ↓ ↓
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posted by ランチェスター戦略・社長塾塾長 at 12:12|
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