目的があるという目的論から自分の感情とどのように
付き合うかが課題でした。
自分の勝手な仮想的目標が裏切られたことから感情を発動
してしまうのが心理的構造のようです。
今回は、本書にあるケーススタディは『相手のためにとアド
バイスしているのに、逆に反発されてしまう』です。
私はこれが日常茶飯事です。(笑)
この時の私の仮想的目標は、自分がアドバイスしたことは必ず
役に立つ、実行して成果出してくれです。

職業から、このような確固たる自信を持っていないと商品と
して成立しません。しかしそれを相手に押し付けるかは別です。
もし私の仮想的目標がすんなり受け入れられたら、どうなる
でしょうか?
私の仕事はなくなります。存在意義がなくなるということです。
私の言っていることは、すべて書籍や教材に書いてあることです。
私のいうことを聞かなくても本を読めばわかることです。
それをその人が解るようにどう伝えることが私の存在意義です。
とはいえ、すべてがうまくいくことはありません。途中で聞く耳を
持たなくなったり、予定が付かなくなったということから、疎遠に
なっていくこともあります。
いろいろと手を尽くして伝えたとしても自分の考えに固執して
受け付けてくれない場合もあります。
こういう時、私はとりあえず落ち込みますね。
なんでわからなかったんだろうと。しかしその時にはその人は
目の前から消えてしまっているので、イライラすることはない
のですが、落ち込みは一般的な人よりひどいと思います。
なんせ私の存在意義ですから。
そんな状況から立ち直るのは、もっと他の方法はなかったのか
自分に不足していることはなかったのかと自問することです。
私は、ランチェスター戦略を20年前から伝えてきました。
途中から、ドラッカー先生の書籍をなん十冊も読み、今は
アドラー心理学を研究しているのは、このようなことからです。
実際に現場を見ている社長と私では、実践するという感覚に
大きな違がありますから、致し方がない部分です。
しかも組織の状況は、100社あれば100社違います。
しかし私はこういうことを自分のエネルギーに変えています。
皆さんの場合は、毎日のように会うわけですからイライラも
募ることでしょう。そういうとき、自問してみてはいかがでしょうか?
ほかの方法はないか、自分が不足しているものはないか。
そして、相手の仮想的目標は何なのか。
ただし課題の分離を忘れずに!
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